大腸がん

大腸がんが不安な方、
症状や原因・治療法を
詳しく紹介!

「もしかしたら大腸がんになってしまったかもしれない・・・」このような不安を抱えていませんか? 大腸がんは日本人で2番目に多いがんとなっています。しかし、大腸がんは、早期発見・早期治療により7割以上の人が完治する病気です。そこで、この記事では、大腸がんの症状や原因・治療法について解説しています。大腸がんを克服するために、どのように病気と向き合うべきかを考えていきましょう。

この記事を読めば、大腸がんに対してどう取り組むべきか分かるはずです。

01. 大腸がんとは?

まずは、大腸がんという病気について知りましょう。症状や原因・全国の患者数などをまとめてみました。

1-1.大腸がんが発生する仕組みは二つ

大腸がんが発生する仕組みは大きく2種類あります。一つは、粘膜にできたポリープががんに変化するパターン。もう一つは、粘膜から直接発生するパターンです。がんが粘膜より深いところへ広がっていないうちは、比較的早期の段階です。しかし、粘膜を越えて、がんが大腸の壁の外側に向かって広がっていくと次第に自覚症状が現れるようになります。

1-2.肛門(こうもん)に近いほど異常に気づきやすい!

便は大腸の中を「上行結腸」→「横行結腸」→「下行結腸」→「S状結腸」→「直腸」の順にとおり、最後に肛門(こうもん)から排出されます。上行結腸や横行結腸にがんができた場合は、たとえ出血していても便と混ざってしまうため、異常に気づくことは困難です。一方、がんが下行結腸やS状結腸、つまり肛門(こうもん)近くにできた場合は、便通異常に気づきやすいため早期発見しやすくなります。

1-3.転移してから発見されることが多い

大腸がんは特徴的な自覚症状が少なく、早期の段階で本人が異常に気づくことはほとんどありません。多くの場合は、大腸がんがある程度進行してから発見されます。大腸にできたがんが肝臓や肺・骨に転移し、痛みなどの自覚症状が出てから発覚するというのが大半です。

1-4.大腸がんの初期症状は?

大腸がんがどの部位にできたかによって、初期症状はさまざまです。主な症状を紹介します。

  • 血便
  • 下血
  • 下痢と便秘を繰り返す
  • 細い便が出る
  • 残便感がありスッキリしない
  • おなかが張る
  • 腹痛
  • 貧血
  • 体重減少

大腸がんでは、特に血便の頻度が高くなると言われています。痔だと思い込んで血便を放置する人も多いため、できるだけ早く病院を受診して検査を受けるようにしましょう。

1-5.大腸がんを引き起こす五つの原因

大腸がんの原因として考えられるものを五つご紹介します。

1-5-1.食生活の欧米化

日本では近年、急速に食の欧米化がすすんでいます。米や野菜中心の食生活から肉や油などたんぱく質や脂肪分の多い食事に変化しているのです。高たんぱく・高カロリーの食事は消化が悪いため、便がなかなか外に排出されません。これは、便に含まれる発がん性物質が腸内に長時間とどまることを意味します。そのため、こうした食事を続けていると、がんになりやすくなるのです。

1-5-2.喫煙

たばこは大腸だけでなく、肺や胃などの消化器系の臓器へ影響を与えます。発がん性物質を体に取り込むことになるため、吸わない人に比べて約7倍も大腸がんになりやすいと言われているのです。

1-5-3.過度の飲酒

日本人は欧米人に比べて、アルコールの影響を受けてがんになりやすいと言われています。男女ともに、飲酒は適度な量にとどめる必要があるでしょう。

1-5-4.運動不足

運動によって大腸がんのリスクを軽減できることが明らかになっています。特に、デスクワークの多い人は大腸がんになりやすいと言われているため、意識して体を動かすことが大切です。

1-5-5.肥満

肥満も大腸がんを引き起こす原因の一つです。特に男性はその関係が顕著で、BMI27以上で、大腸がんになる可能性が上昇するという報告があります。

02. 大腸がん初期症状チェック

大腸がんは自覚症状の出にくいがんであるため、普段から意識して自分の体をチェックしておく必要があります。

2-1.セルフチェックリスト

まずは、以下の項目でいくつ当てはまるものがあるかチェックしてみてください。

  • 血便が出ることがある。
  • 下痢と便秘を繰り返すことがある。
  • 残便感がある。
  • おなかが張っていると感じることがある。
  • 野菜や果物を食べることが少ない。
  • よく肉類を食べる。
  • よくお酒を飲む。
  • どちらかというと肥満である。
  • 運動をあまりしない。
  • 40歳以上で、大腸がん検診を受けていない。

当てはまる項目が多い人は、できるだけ早く医療機関を受診することをおすすめします。

2-2.大腸がんと間違えやすい病気とは?

大腸がんの初期症状は便秘や下痢・出血などが主であるため、ほかの疾患と見分けがつかないことも珍しくありません。特に、普段から痔の症状がある人は「大腸がんかもしれない」という危機感を持ちにくいでしょう。また、ストレスや不安・自律神経の乱れなどによって下痢と便秘を繰り返す「過敏性腸症候群」も、大腸がんの初期症状と間違えやすい疾患の一つです。いずれも自己判断は難しいため、気になる症状があるときは病院を受診するのが一番でしょう。

03. 大腸がんの治療方法は?

大腸がんの治療方法をご紹介します。診断方法や薬の種類・副作用にはどのようなものがあるのでしょうか。

3-1.どうやって診断されるの?

大腸がんかどうかを判断するためにまず行われるのが、大腸内視鏡検査です。その後、直腸診や注腸造影検査・CT検査・MRI検査・超音波検査などでがんのできた部位・進行具合を判断します。

3-2.主な治療法は四つ

大腸がんの治療方法は、主に内視鏡治療・外科手術・化学療法・放射線治療の四つです。これらを組み合わせで治療が進められます。どの方法が選択されるかは、患者の状態やがんの進行度次第です。

3-2-1.ステージ0・ステージⅠの場合

がんが大腸壁の最も内側にある粘膜にとどまっている場合が『ステージ0』、粘膜下層まで入り込んでいても浅いところにとどまっている場合が『ステージⅠ』です。この場合は、内視鏡治療が考慮されます。細長い管上の医療機器を肛門(こうもん)から入れて、大腸の内側からがんを切り取る治療法です。ただし、場合によっては手術が必要になることもあります。

3-2-2.ステージⅡ・ステージⅢの場合

粘膜下層にがんが深く入り込んでいる場合は、手術によって治療を進めていきます。こうしたがんの場合、大腸周辺のリンパ節に転移している可能性があるため、大腸とともにリンパ節を切り取ることも選択肢の一つです。手術後は、再発を防止するために、抗がん剤を使用した化学療法や放射線治療を進めていきます。

3-2-3.ステージⅣの場合

できる限りがんを取り除く手術を行います。手術が難しい場合は、抗がん剤による化学療法か、がん細胞の増殖を抑えるための放射線療法を選択するのが一般的です。そういった治療も難しいとなると、痛みや気分の落ち込みなどといった症状をできるだけ抑える治療に切り替えられます。

3-3.大腸がん治療に使用する薬

大腸がんに対して現在使用されている代表的な薬剤には『フルオロウラシル』『イリノテカン』『オキサリプラチン』の三つがあります。それぞれの働きは、がん細胞の代謝を阻害する・がん細胞の分裂を防ぐ・がん細胞の遺伝子に作用する、というものです。こういった抗がん剤はがん細胞だけでなく、正常な細胞にも影響を及ぼします。そのため、脱毛や口内炎・腹痛・下痢・全身の倦怠感・食欲不振・吐き気・味覚障害などの副作用が出ることもあるでしょう。しかし、現在は抗がん剤の副作用による苦痛を軽くする方法や予防する薬の開発もすすんでおり、特に吐き気や嘔吐はコントロールできるようになってきています。

3-4.体力と気力をサポートする漢方薬も!

がん治療を受けている患者さんは、治療によってさまざまな全身症状が現れ、そのために体力ばかりでなく気力も低下してしまっています。このような状態にある患者さんに対して不足した体力や気力を補うには、漢方薬の処方が有効です。がん治療の基本となる漢方薬には「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」「十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)」「人参養栄湯(にんじんようえいとう)」などがあります。

04. 大腸がんを予防するために必要なこと

普段から大腸がんを予防するためにはどうしたらよいのでしょうか。予防に必要なポイントをいくつかご紹介します。

4-1.定期的に検査を受けましょう!

大腸がんは、早期発見であればほぼ完治する病気です。しかし、初期段階では自覚症状がないため、無症状の時期に発見するためには検査を受けるしかありません。定期的に便潜血検査や大腸内視鏡検査を受けることを心がけましょう。

4-2.大腸がんを予防する食事を知ろう!

大腸がんは食事面での予防が重要になります。たとえば、野菜や果物・豆類・穀類・海藻類・きのこ類には、大腸がんの危険度を下げる効果があると言われているのです。特に食物繊維を多く含んだ食事は、便通を整えて発がん物質と腸粘膜の接触時間を短くしてくれます。食事だけで補給するのが難しい場合は、サプリメントの活用などを考えてみましょう。

4-3.運動が大腸がんのリスクを確実に下げる!

運動が大腸がんのリスクを確実に下げるということは証明されています。ただし、ハードな運動を目指しても長続きはしないでしょう。日常生活の中で積極的に体を動かす習慣をつけ、週1回程度の定期的なスポーツを行うことが理想です。ウォーキングや水中運動・軽いストレッチなど、無理なく続けられるものを取り入れてください。

05. 大腸がん治療の名医がいる病院紹介

大腸がん治療の名医がいることで知られている病院をご紹介します。

東京内視鏡クリニック
大腸内視鏡検査を20万例以上こなす大腸がんの名医、工藤進英医師がいるクリニックです。「内視鏡ゴッドハンド」と呼ばれる医師の治療を受けるため、全国から患者が足を運んでいます。

がん研有明病院
大腸がん手術年間640例以上、内視鏡手術90%という日本有数の症例数を誇る病院です。「スーパードクター」と呼ばれる五十嵐正医師をはじめとする外科医が、内科医・化学療法専門医と一緒に診る「チーム医療」が特徴となっています。

国立がんセンター中央病院
大腸がんに対して最先端の検査と治療を提供している名医、齋藤豊医師がいる病院です。年間500例以上の大腸がん手術を行い、わが国トップクラスの治療成績を誇ります。

06. 大腸がん関連書籍紹介

大腸がんに関する書籍をご紹介します。

大腸がんを治す本-最新 検査・診断・治療が詳しくわかる
日本トップの大腸がん専門医によって、最新の検査や診断・治療法がわかりやすく解説されています。図解やデータが豊富なので読みやすい1冊です。

大腸がん 治療法と手術後の生活がわかる本
明るく前向きに今後の生活を過ごすための1冊です。最も位になるトイレの変化から食事や入浴・仕事の注意点まで徹底解説されています。

大腸がん手術後の100日レシピ-退院後の食事プラン
大腸がん手術後、退院したその日から100日間の食生活をアドバイス!手術後に起こりがちなトラブル予防のヒントも満載です。

07. 大腸がん治療体験ブログの紹介

実際に大腸がんの治療を体験された方のブログをご紹介します。ぜひ治療の参考にしてください。

はるもちの「大腸がん」日記
ステージⅣの大腸がんと診断された筆者の闘病ブログです。肝臓とリンパ節に転移し、切除不能と診断されてからの新しい人生がつづられています。

大腸がんと私
40歳で大腸がんが発覚し、リンパ節と肝臓・卵巣・腹膜に転移した筆者によって治療の様子がつづられています。

がん患者となりました。
直腸がんと診断された筆者によって、検査や入院・手術・がんを抱えた生活のことがつづられたブログです。

08. よくある質問

大腸がんと診断された人、大腸がんが疑われる人が感じるであろう疑問とその回答をまとめてみました。

Q.大腸がんの血便と痔の違いとは?

大腸がんの血便と痔の出血の違いとしては「血の色」と「血の状態」が挙げられます。痔の場合は肛門(こうもん)からの出血であるため、真っ赤な鮮血が多く、ポタポタと滴り落ちるように水っぽいのが特徴です。一方、大腸がんの場合は血の色がどす黒く、便にねっとりと絡みついていることが一般的。ただし、肛門(こうもん)から近い直腸にできたがんからの出血は、痔と間違えられることが多いため注意が必要です。

Q.大腸がんに遺伝は関係しますか?

大腸がんは比較的、遺伝することの多い病気です。全体の数%程度が遺伝性と考えられています。

Q.大腸ポリープがあると大腸がんになりますか?

大腸ポリープは大腸がんのリスクを高める要因であると考えられています。ポリープが大きいほど大腸がんになる可能性が高くなるでしょう。また、ポリープができやすい人は大腸がんになる可能性も高くなることから、大腸ポリープをいかに小さく、またできにくくするかが大腸がんを予防する上で大切です。

Q.大腸がんの予後はどうですか?

大腸がんは早期に発見できれば、そのほとんどが根治可能な病気です。早期大腸がんの5年生存率は80%と極めてよく、結果が出ています。また、大腸がんは肝臓に一番転移しやすいのですが、肝臓転移が見つかっても手術や抗がん剤によって長期に生存することは可能でしょう。

Q.大腸がんの手術を受けても仕事に復帰できますか?

ほかの臓器に転移しているなど非常に進行した大腸がんでない限り、仕事に復帰することは可能であると考えられます。仕事復帰のめどは、手術から約4週間でしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。大腸がんの症状や原因、治療法などをまとめて解説しました。大腸がんは早期発見・早期治療することで、多くの人が普通の生活を送ることができているのです。ぜひこの記事を参考にして、自分の症状と向き合い、どのように治療をすすめていくべきなのか考えてみてください。

そのカテゴリーで訪れる価値のある場所
遠回りしてでも訪れる価値のある場所
そのために旅行する価値のある場所