口内炎

口内炎の正しい治し方は?
治療・予防に役立つ10のポイント

口内炎が気になるものの「よくできるから」とそのままにしていませんか? 実は、口内炎は生活習慣や食習慣を変えることで大幅に減らすことができます。とはいえ、口内炎がいくつもできると、ほかの病気ではないかと心配になることもあるでしょう。そこで、この記事では、口内炎はどんな症状なのか、深刻な病気に関係するケースはどのようなものかを含め、口内炎を治すために知っておくべき10のポイントをご紹介します。

この記事を参考にすることで、口内炎にならない生活スタイルが身につきます。

01. 01. 口内炎とはどんな病気?

口内炎を治すためには病気について理解することが大切です。そこで、まずは口内炎という病気について説明します。

1-1.口内炎の主な症状

口内炎とは、口の中に潰瘍(かいよう)などの炎症が生じる病気の総称です。白い膜のようにただれるケースもあれば、ニキビの中心が陥没したような潰瘍(かいよう)になる場合もあります。頻繁にできるため気にしない人も多いようですが、口内炎ができるのには理由があり、体が不調である警告サインでもあるのです。そのため、何もせずに放っておくのではなく、口内炎ができないように生活習慣の改善が必要でしょう。また、口内炎の中には、深刻な病気につながりかねない症状もあります。口内炎の原因や症状はさまざまであるため、自己判断には注意が必要です。

1-2.口内炎の種類

口内炎には大きく分けて5種類あります。

1-2-1.アフタ性口内炎

最も多いのは、アフタ性口内炎です。アフタ性口内炎は、口の中にニキビのような潰瘍(かいよう)ができます。たいていは、体の不調が原因です。

1-2-2.カタル性口内炎

次に多いのが、カタル性口内炎です。間違って口の中でほほをかんだあとに、口内炎ができたことはありませんか? 口の中の粘膜が傷ついたときにできるのが、このカタル性口内炎です。

1-2-3.その他の口内炎

ほかには、ウイルスによってできるウイルス性口内炎・アレルギー反応として生じるアレルギー性口内炎・喫煙が理由で生じるニコチン性口内炎などがあります。

口内炎は種類によって対策が異なります。自分の口内炎がどの種類に該当するかわからない場合は病院で診断してもらってください。

1-3.口内炎の原因

口内炎はどのようなことが原因でできるのでしょうか? 種類ごとに紹介します。

1-3-1.アフタ性口内炎

アフタ性口内炎の主な原因は、ストレスや免疫力の低下です。寝不足が続く・疲れがたまるなどに心当たりがある場合はアフタ性口内炎でしょう。また、規則正しい食事がとれていない方は、栄養不足による免疫力の低下が原因でアフタ性口内炎となっている可能性があります。

1-3-2.カタル性口内炎

カタル性口内炎の場合、口内の粘膜が傷つくことが原因です。また、熱いものを食べて火傷をしたことが原因で生じることもあります。このように、粘膜が体内や外側からの刺激によって炎症が生じ、潰瘍(かいよう)やただれが生じるのがカタル性口内炎です。

1-3-3.そのほかの口内炎

ウイルス性口内炎やアレルギー性口内炎は、ウイルスやアレルギーの種類によって原因や症状もさまざまです。治療法も異なるため、いつもの口内炎とは違うと感じたら医師に相談しましょう。

1-4.どんな人がなりやすいのか?

実は口内炎ができやすい人には共通点があります。どのような人がなりやすいのかを紹介しましょう。

1-4-1.ストレス・疲労がたまっている人

ストレス・疲労がたまっている人は口内炎ができやすくなっています。アフタ性口内炎の場合、ストレスや疲労・栄養不足は厳禁です。睡眠が不足すると、疲れがとれにくく、口内炎ができやすくなります。

1-4-2.偏った食事をしている人

食事内容が偏りがちというのも口内炎ができやすい人の特徴です。仕事が忙しくても、しっかりと栄養のある食事を食べてください。コンビニの弁当が多いと、栄養が偏り口内炎ができやくなります。

1-4-3.唾液が少ない・口が乾きやすい人

唾液には殺菌力がありますが、唾液が少ないとウイルスが増えウイルス性口内炎ができやすくなります。口の中が乾きやすいという人は注意が必要です。また、唾液が減少すると口内が傷つきやすくなり、カタル性口内炎ができる原因にもなります。

02. 03. 口内炎の影響

口内炎は日常生活にどのような影響を与えるのでしょうか?

3-1.日常生活への影響

口内炎そのものは、生活には大きく影響はしません。食事が食べにくい・口の中が気になるなどの影響はありますが、我慢できる程度であれば問題ありません。しかし、口内炎がストレスとなっている場合には注意が必要です。口内炎によるストレスでさらに口内炎ができてしまうという悪循環に陥ってしまうこともあります。

3-2.口内炎を放置するとどうなる?

通常、アフタ性口内炎やカタル性口内炎は放っておいても治ります。しかし、カタル性口内炎が何度も同じ場所にできると、細胞に変化が生じ、がん発症の原因になりかねません。また、ウイルス性口内炎・アレルギー性口内炎も悪性腫瘍(あくせいしゅよう)に変化する恐れがあります。何度も同じ場所にできる場合やいつもと様子が違う場合は早めに病院を受診してください。

03. 04. 口内炎の治し方

口内炎を治すにはどのようにすればいいのでしょうか? 自分で治す方法・病院での治療、それぞれについて解説します。

4-1.病院へ行くかどうかの判断基準

口内炎に特別変わった症状がなく、2週間以内に治るのであれば、病院へ行く必要はないでしょう。生活習慣を改善し、ビタミンをよくとって体を休めるだけで十分です。しかし、口内炎が3週間以上治らない場合や、いつも口内炎がある状態が続くときは、ほかの病気との関連も疑う必要があります。特に、唇や顔にヘルペスが広がる場合や、発熱がある場合は注意が必要です。

医師の診断を受けるときは詳細を報告できるよう、発症期間と頻度をメモに書き、詳しく症状を説明してください。

4-2.自分でできる治療方法

4-2-1.何よりも休息をとることが大事

自分で行える口内炎の治療は、なによりも休息です。生活を規則正しく保ち、十分な睡眠をとってください。また、ストレスをためこまないように自分にあったストレス解消方法を見つけましょう。

4-2-2.口内炎に効果的な食事は?

ビタミンB2は粘膜を強く保つのに役立ちます。ビタミンB2の摂取には豚レバーや牛レバーがおすすめです。また、免疫を高めるためにビタミンCもしっかりとりましょう。はちみつや塩・梅干しなどを塗ることが民間療法としては有名です。いずれも殺菌効果があり、口内炎が悪化しないよう助ける効果があります。

4-3.病院での治療法

口内炎の痛みにどうしても耐えることができないときは、病院で薬を処方してもらうのもひとつの方法です。

病院ではステロイド系軟膏(なんこう)や、口内炎バッチが処方されます。とはいえ、薬の処方は口内炎が重症のときの対策であるため、安易に薬の処方を期待してはいけません。通常は、薬の処方よりも、生活習慣の改善や休息をとれることが一番の治療です。

ウイルス性口内炎やアレルギー性口内炎の場合は、原因によって治療方法が異なります。医師の指示にしっかりと従って治療しましょう。

4-4.薬の種類

口内炎の薬には、三つのタイプがあります。軟膏(なんこう)タイプ、パッチタイプ、そして錠剤タイプの3種類です。

4-4-1.軟膏タイプ

軟膏(なんこう)タイプは、患部に塗布して、30分から1時間ほどガーゼでカバーしてください。そのあいだ、食事などはできませんが、即効効果を期待できるでしょう。

4-4-2.パッチタイプ

パッチタイプはばんそうこうのように貼りつけるものと、やがて溶けてなくなるものの2種類があります。パッチタイプは、そのまま仕事や食事もできるので、便利です。

4-4-3.錠剤タイプ

錠剤タイプは、粘膜の回復に役立つ栄養素が含まれたもので、ビタミンB2やビタミンCを含んでいます。口内炎だけのための薬でなくても、滋養強壮用としてビタミンB2やビタミンCを総合的に含むものであれば効果が期待できるでしょう。

4-5.薬の副作用について

口腔(こうくう)内で用いる軟膏(なんこう)やパッチは、しっかりと安全性を確かめているため、副作用を気にする必要はほとんどありません。しかし、ステロイド系の軟膏(なんこう)は、使用期間に限度があります。医師や薬剤師の処方に従って使用しましょう。口内炎の痛みに耐えられないときは、痛み止めとしてロキソニンなどを服用するのもひとつの手です。

4-6.注目の漢方やサプリメント

口内炎治療には漢方やサプリメントもおすすめです。

特に、『甘草瀉心湯(かんぞうしゃしんとう)』は、潰瘍(かいよう)への効果が報告されています。

『甘草湯(かんぞうとう)』も、口内炎対策のうがい薬として最適です。また、化膿(かのう)するほどの口内炎は『桔梗湯(ききょうとう)』、痛みが強い場合は『立効散(りっこうさん)』をうがい薬として使用することもあります。

口内炎の対策には、体の栄養バランスを整えるのも必要であるため、ビタミンB2やビタミンCを含んだサプリメントも効果が期待できるでしょう。ビタミンA群やB群をバランスよく含んだマルチビタミンのサプリメントがベストです。

4-7.治療にかかる費用

アフタ性口内炎やカタル性口内炎であれば、ほとんど費用はかかりません。市販薬で対処することもできるため、1,000円に満たずに済むでしょう。

しかし、カンジタ性口内炎などウイルスが原因になっている場合など、単純な口内炎ではない場合は、処方する薬も異なるため費用が上がります。その場合でも、手術が必要なことはまれであるため、費用は薬と通院費で十分なはずです。

04. 05. 口内炎の予防方法

口内炎を予防するにはどのような対策をとればいいのでしょうか? 三つのポイントと注意点を紹介します。

5-1.十分な睡眠をとる

ストレスや生活習慣の乱れは、口内炎の最も大きな原因です。そのため、口内炎の予防には、十分な睡眠と規則正しい生活を心がけてください。

5-2.バランスのとれた食事

栄養バランスのとれた食生活も大切です。口内炎に効く栄養素としてはビタミンB2・ビタミンB1・ビタミンB6・ビタミンCなどがあります。これらを含んだ食品を意識して食べるようにしましょう。

5-3.口の中を清潔に保つ

口腔(こうくう)内を常に清潔に保つことも忘れてはいけません。歯みがきとうがいを定期的にしてください。マウスウォッシュの活用も悪くはありませんが、唾液の活動を妨げない程度にしましょう。唾液には驚異的な殺菌力があります。シュガーレスのガムをかんで唾液の殺菌効果を強めるのもおすすめです。

5-4.やってはいけないこと

口内炎のとき、手でさわるのは厳禁です。気になる気持ちはわかりますが、口内炎が化膿(かのう)する危険があります。また、薬を使っているからといって生活習慣を変えないのも危険です。口内炎は体が弱っていることを表す警告であるため、なによりも規則正しい生活と栄養バランスの整った食事を心がけましょう。

05. 06. 口内炎の治療を行っている病院の紹介

口内炎は口腔(こうくう)外科で診てもらうことができます。また、近くに口腔(こうくう)外科がない場合は歯科に相談してみてください。ここでは、口内炎の専門的な治療を行っている病院をいくつか紹介します。

東京医科大学粘膜疾患外来

東京医科大学には粘膜疾患外来があり、口内炎を含む口腔(こうくう)外科の専門医がいます。専門医として、血液検査や病理組織検査を用いて口内炎を含む炎症の原因を突き止めるわけです。ウイルス性口内炎やアレルギー性口内炎は原因を突き止めるのが難しい症状ですが、経験を積んだ専門医が担当してくれるので安心できます。

岸デンタルクリニック

東京都中央区八重洲にある岸デンタルクリニックは日本口腔(こうくう)外科学会認定の口腔(こうくう)外科専門医のいるクリニックです。口内炎は、唇に広がるヘルペスや舌への影響などもあり、総合的な診察が必要な分野と言えるでしょう。そのため、歯科治療だけではなく、口腔(こうくう)の総合診療ができるという点では、口腔(こうくう)外科専門医による診断は大きなメリットがあります。岸デンタルクリニックでは、ほかの口腔(こうくう)外科の総合病院との連携も深いため、症状ごとの適切な治療のために専門医を紹介してもらえる点も安心です。

06. 07. 口内炎の関連書籍紹介

口内炎にかんする書籍をいくつか紹介します。

食のひずみを正す本―胃炎・冷え性から口内炎・アトピーまで日常の病気が自然によくなる

https://www.amazon.co.jp/食のひずみを正す本―胃炎・冷え性から口内炎・アトピーまで日常の病気が自然によくなる-アスカビジネス―鈴木敏文の「心・食・体」シリーズ-鈴木-敏文/dp/475690288X

明日香出版社が発行するこの本は、いわば、体の中から治す口内炎対策を教える本です。口内炎は、食の栄養バランスが悪いことが原因で生じます。そのため、食のバランスを整えることが大切ですが、一体何からはじめればよいかわからないケースもあるでしょう。この本は、わかりやすいとの評判も高く、今日から実践できる情報も満載なので、口内炎をわずらう人には必見の書籍です。

口内炎、口腔(こうくう)乾燥症の正しい口腔(こうくう)ケア

https://www.amazon.co.jp/口内炎、口腔乾燥症の正しい口腔ケア-南雲-正男/dp/4753219151

医薬ジャーナル社が出版するこの本は、口腔(こうくう)ケアをするために知っておきたい情報が満載です。著者は昭和大学歯学部の第2口腔(こうくう)外科学講座の南雲教授。この本を読むめば、口腔(こうくう)ケアには歯みがき以外にもたくさんの方法があることが学べます。口内炎の予防には口腔(こうくう)内をきれいにすることも含むため、口内炎を減らすための知識をしっかり得ることができるでしょう。

07. 08. 口内炎治療体験ブログの紹介

実際に口内炎を克服した人のブログを紹介します。ぜひ治療の参考にしてみてください。

「ベーチェット病・線維筋痛症闘病記」
ベーチェット病が原因でいつもできる口内炎と闘っている方のブログです。口内炎の対策に軟膏(なんこう)を用いる方法など実際的な対策も載っています。口内炎ができる原因の一つ、ベーチェット病の症状をよく知るためにも大変役立つブログです。

「舌がんと初期で宣告された男のブログ(闘病記)」
舌がんと闘病している男性のブログです。舌がんと口内炎は違いますが、口内炎も放っておくとがんになる危険があります。写真つきで口内炎と舌がんの違いが説明されているわかりやすく説明されており、がんではないかと心配している方にもおすすめです。口内炎の具体的な治し方も紹介されています。

08. 09. よくある質問

Q.口内炎はどこの病院へ行けばよいのですか?

最もおすすめなのは口腔(こうくう)外科での受診です。しかし、「口腔(こうくう)外科が近所にはない」「総合病院は診療時間が気になる」などの場合は、信頼できる歯科で見てもらいましょう。カタル性口内炎はかみ合わせの不具合が原因の場合もあるため、かみ合わせを治すなどの根本的な治療も助けてくれます。

Q.レーザー治療って何ですか?

口内炎の治療にはレーザー治療を行うケースもあります。レーザー治療は、治療が早まること・痛みが軽減することなどが大きなメリットです。ほとんど痛みもないため、口内炎の痛みがつらいときは歯科や口腔(こうくう)外科でのレーザー治療を依頼するのもよいでしょう。

Q.口内炎があるとき食べないほうがよいものはありますか?

刺激の強いものは痛みが増すため、食べるのを控えましょう。口内炎の症状が悪いときには、炭酸飲料やアルコールなど刺激が強い飲みものはNGです。また、パイナップルやキウイフルーツなどは、口の中への刺激が強く表れる場合もあります。

Q.口内炎はつぶしたほうが早く治りますか?

口内炎は決してつぶしてはいけません。潰瘍(かいよう)をつぶしたら痛みが減ると考える人もいるようですが、実際は逆効果です。口内炎をつぶすと傷口が広がり、ウイルスや雑菌が入りやすくなります。つぶすために手でさわるのも、雑菌に感染する原因になりかねません。どうしても気になるときはパッチ型の治療薬を貼って対処しましょう。

Q.口内炎はうつりますか?

アフタ性口内炎やカタル性口内炎は人にはうつりません。しかし、ウイルス性の口内炎やヘルペス性の口内炎は人にうつる可能性もあるので注意してください。特に、小さな子供や赤ちゃんへのキスや、顔と顔の接触などは控えましょう。

09. 10. お役立ちサイト紹介

第一三共ヘルスケア「くすりと健康の情報局」
第一三共株式会社が提供するウェブサイトで、健康のさまざまな悩みについて役立つ情報を載せています。口内炎の情報を見るには、トップページの「からだの症状」から「目・耳・鼻・口」の項目にすすんでください。口内炎の原因・予防・対策の情報から、口内炎によい食事のレシピまで紹介されています。

町医者の「家庭の医学」
みやけ内科・循環科が提供するウェブサイトです。口内炎の情報は、トップページから「よく見られる大人の病気・症状」へ行き、「口内炎」を選択してください。さまざまな口内炎の例を写真つきで紹介しているため、自分の口内炎が普通と違うと感じたときはこのウェブサイトの写真と見比べるとよいでしょう。

10. まとめ

いかがでしたか? 口内炎は、基本的には深刻に悩む問題ではありません。まずは、体を休めて、栄養のある食事をとり、2週間ほど様子を見ましょう。しかし、白い部分が広範囲になっている、潰瘍(かいよう)が固いなど、いつもと違う様子が見られた場合や3週間以上治らないという場合は、すぐに医師に相談してください。この記事を参考にして、口内炎に悩まない健康な体を作っていきましょう。

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