インフルエンザ

インフルエンザの症状や予防・治療法を紹介!
普通の風邪との違いは?

冬場になると毎年必ずやってくるインフルエンザの流行。その感染者数は急激に増え、全国の学校では学級閉鎖や休校が相次いで発生します。感染力が非常に強いため、1人がインフルエンザにかかると家族全滅…という家庭も少なくありません。そこで、この記事では、インフルエンザの症状やチェック方法・予防のポイントなどをまとめて解説します。ぜひ参考にして、流行の時期がくる前から対策を考えておいてください。

この記事を読めば、インフルエンザの流行時期も安心して過ごすことができるでしょう。

01. インフルエンザとは?

インフルエンザの初期症状は風邪と似ているため、判断に迷う人も多いでしょう。そこで、インフルエンザの種類や主な症状・原因などを解説します。

1-1.インフルエンザは3種類ある

インフルエンザはA型・B型・C型の3種類に分類され、どのタイプのインフルエンザが流行するかは、毎年異なります。種類別の特徴と症状をご紹介しましょう。

1-1-1.高熱が出やすいA型

毎年、主に11~2月の気温が低く乾燥した時期に流行します。A型インフルエンザウイルスは変異しやすく、新型が生まれやすいのが特徴です。現在は140パターン以上のウイルスが発見されており、ウイルスの種類によっては毎年かかることもあります。主な特徴は、38~40度の高熱と関節痛・筋肉痛・頭痛・咳(せき)やくしゃみ・鼻水などです。

1-1-2.消化器系の症状が出やすいB型

A型との大きな違いは、胃痛や腹痛・下痢など消化器系の症状が出やすいという点です。また、A型と比較して熱が上がらないのが特徴で、37~38度程度で済むこともあります。B型インフルエンザが流行するのは、A型の流行が終わったころの春先です。ウイルス変異は穏やかですが、免疫のない亜種が発生することもあるため、注意する必要があります。

1-1-3.流行することのないC型

C型はウイルスが1種類しかありません。同じ型のインフルエンザに感染することはないため、一生をとおして2回かかることはないのです。そのため、流行することもありません。特に幼児期にかかることが多く、インフルエンザにかかったことに気づかない人もたくさんいるでしょう。症状としては、B型と同じように37~38度程度の熱で済むことがほとんどで、鼻水が多量に出るのが特徴です。

1-2.感染経路は二つ

インフルエンザの原因は、ウイルス感染によるものです。その感染経路として考えられるものには二つあります。

1-2-1.飛沫(ひまつ)感染

インフルエンザに感染した人のくしゃみや咳(せき)などによってウイルスが飛び散り、その粒子を鼻や口から吸い込むことで感染します。

1-2-2.接触感染

くしゃみや咳(せき)などによって飛び散ったウイルスは、水分が蒸発した細かい粒子となって空気中を浮遊します。その粒子を吸い込んだり、ウイルスのついたものに触れたりすることで感染することもあるのです。

1-3.インフルエンザにかかりやすいのはどんな人?

インフルエンザは予防接種をしていてもかかりやすい人とかかりにくい人がいます。かかりやすい人は免疫力が低下していることが考えられるでしょう。注意が必要な人の特徴をまとめてみました。

1-3-1.慢性的な睡眠不足の人

睡眠中はさまざまなホルモンが分泌され、体の疲労を回復させています。十分な睡眠がとれないということは、体の修復が追いつかず、疲れがどんどんたまっていくということです。また、睡眠不足が続くと自律神経が乱れ、体を病気から守る白血球のバランスが崩れてしまいます。そのことが免疫力低下につながるケースもあるのです。

1-3-2.運動不足の人

運動不足は血行不良や代謝不良を招き、体に老廃物がたまる原因となります。その結果、体は疲れやすくなり、免疫力も低下してしまうのです。体内のウイルスを攻撃する「NK細胞」を活性化するためにも、軽い有酸素運動を取り入れていきましょう。

1-3-3.便秘がちな人

免疫細胞の一つであるリンパ球は、その6割が腸内に存在しています。便秘がちな人は腸内環境が乱れているため、免疫力が低下し、病気にかかりやすくなるのです。毎年のようにインフルエンザにかかる人は、腸内環境の改善を試みてください。

1-3-4.冷え性の人

人間は体温が上がると免疫力が高まり、下がると免疫力も低下します。そのため、冷え性でいつも体が冷えている人は、インフルエンザなどの病気にかかりやすいのです。特に、おなか周りが冷えている人は注意してください。

02. インフルエンザをいち早くチェックしよう!

インフルエンザは感染力が強いため、できるだけ早めに症状に気づき、人との接触を避けるなどの対処が必要になります。しかし、風邪と症状が似ているため、診断を受けるのが遅れてしまう人も多いのです。そこで、インフルエンザかどうかをいち早く知るために、チェック方法をご紹介します。

2-1.インフルエンザをセルフチェック!

まずは、以下の項目でいくつ当てはまるものがあるかチェックしてみましょう。

  • 熱が38度以上ある。
  • 仕事や勉強ができないほどの倦怠感がある。
  • 筋肉や関節が痛い。
  • 周囲でインフルエンザと診断された人がいる。
  • 今年はインフルエンザの予防接種を受けていない。
  • 咳(せき)が出る。
  • のどの痛みが強い。
  • 症状が出たのは突然である。
  • 食事が不規則だったり寝不足気味だったりする。
  • 手洗い・うがいをあまりしない。
  • 乾燥した部屋にいることが多い。
  • 頭痛がある。
  • ひどい鼻水や鼻づまりがある。
  • 悪寒がひどい。

当てはまる項目が8個以上あった場合は、インフルエンザの可能性があります。

2-2.インフルエンザに似ている病気って?

インフルエンザはウイルス感染が原因で起こります。同じように、ウイルスが原因で高熱などの症状が出るほかの病気もたくさんあるのです。

2-2-1.アデノウイルス感染症

夏風邪として知られているウイルス感染症です。アデノウイルスによってさまざまな症状が引き起こされますが、特に「プール熱」と呼ばれる咽頭結膜炎はインフルエンザと症状が似ています。主な症状は39~40度の高熱と咽頭炎・結膜炎です。アデノウイルスの高熱は長く続くのが特徴で、最大で1週間も熱が下がらないという場合もあります。

2-2-2.RSウイルス感染症

冬に流行して、乳幼児期に感染する呼吸器の病気です。症状は比較的軽い風邪のようなものから、肺炎を起こすような重いものまでさまざま。発熱や咳(せき)など呼吸器系の障害が強く出ることから、インフルエンザとの区別が難しくなっています。

2-2-3.普通の風邪との違いは?

インフルエンザの初期症状は、普通の風邪と非常によく似ています。そのため、インフルエンザが流行している時期には風邪と間違えることも多いでしょう。風邪の多くは、くしゃみやのどの痛み・鼻水・鼻づまりといった症状はあるのの、発症後の経過はゆるやかで発熱も軽度なものです。一方のインフルエンザは、高熱を伴って急激に発症します。そのほかにも、全身倦怠感や食欲不振などの「全身症状」が強く現れるのも特徴です。

2-3.インフルエンザになってしまったら?

インフルエンザにかかってしまった場合は、まず医療機関を受診し、医師の指示に従って治療を受けることが大切です。処方された薬を服用し、自宅で安静にして休養をとるようにしてください。特に重要なのが睡眠です。また、高熱の場合は脱水症状を起こす可能性があるため、水分を十分にとるようにしましょう。二次感染を防ぐために不織布製マスクを着用し、人ごみを避けるようにしてください。一般的には、インフルエンザ発症前日から、発熱して5日間は、鼻やのどからウイルスを排出すると言われています。そのため、その期間の外出は控えてください。

03. インフルエンザの治療方法を知ろう

インフルエンザになってしまった場合は、どのように治療することになるのでしょうか。薬の種類や副作用についてもご紹介します。

3-1.検査を受けるタイミングが重要!

インフルエンザが疑わしい場合は、医療機関で検査を行います。ほとんどの医療機関では「迅速診断キット」を使って検査することになるでしょう。迅速診断キットとは、のどや鼻から採取した粘液を調べ、ウイルスを検出するキットです。しかし、感染初期で検査を受けると、ウイルスが少なく、陽性の反応が出ないこともあります。「陰性だったのに翌日再検査したら陽性が出た」というケースも非常に多いのです。そこで、検査をするベストなタイミングとしては、発症後12~24時間以上経過したときがおすすめ。ただし、抗インフルエンザ薬が有効なのはインフルエンザの症状が出てから48時間以内であるため「遅すぎた」ということにならないよう注意しましょう。

3-2.治療薬の種類と副作用は?

インフルエンザの治療薬は主に4種類あります。どの薬を使うかは医療機関によって異なるため、指示に従って服用するようにしましょう。

3-2-1.タミフル

A型・B型両方のインフルエンザウイルスの増殖を防ぐ効果があります。カプセル剤、小児では散剤による経口投与が一般的です。一時期はタミフルと異常行動の関係性についてメディアでも騒ぎになりましたが、その因果関係が明確であるという根拠は得られていません。厚生労働省の調査によると「異常行動の原因はインフルエンザそのものである」ということです。必要以上に恐れることはありませんが、インフルエンザにかかってタミフルを服用するときは、以下の2点を意識して治療するようにしましょう。

  • タミフル処方の有無にかかわらず、異常行動を起こす恐れがある。
  • 治療開始後2日間はなるべく患者を1人にしないよう配慮する。

3-2-2.リレンザ

リレンザは吸入薬で、専用の吸入器を使って1日2回・5日間にわたって吸入します。インフルエンザウイルスは呼吸とともに吸い込まれ、気道で増殖するものです。粉薬を直接気道に届けることで、即座にウイルスの増殖を抑えることができます。症状をいち早く緩和するためには、最初の1回をできるだけ早く吸入しましょう。病院や薬局でリレンザを受け取ったら、できればその場で1回目を吸入することをおすすめします。リレンザの副作用は、下痢や発疹(ほっしん)・吐き気・動悸(どうき)などです。

3-2-3.イナビル

リレンザと同じく吸入薬です。最大の特徴は、1回吸入するだけで治療が完結するという点。10歳以上は2容器二つを、10歳未満は1容器を吸入するだけで、継続した治療は必要ありません。ただし、1回の治療でしっかりと薬を吸入する必要があるため、医師や看護師の指導を受けながら吸入するのがおすすめです。イナビルの副作用としては、下痢や悪心・胃腸炎・じんましんなどが報告されています。

3-2-4.ラピアクタ

ラピアクタは点滴注射薬であるため、カプセルを飲んだり粉薬を吸入したりするのが困難な患者さんにも投与することができます。300㎎を15分以上かけて1回点滴静注すると治療が完結しますが、症状が重い場合は何日かに分けて投与することもあるでしょう。ラピアクタの副作用には、下痢や白血球減少・嘔吐・たんぱく尿などがあります。

3-3.インフルエンザには漢方も有効?

最近はインフルエンザの治療として漢方を使用するケースも増えてきています。特に「麻黄湯(まおうとう)」という漢方薬は「タミフル並みの効果がある」と言われており、実際に病院においても使用することが承認されているのです。そのほかにも「葛根湯(かっこんとう)」や「柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)」などの漢方薬も、インフルエンザに効果があると言われています。

04. インフルエンザを予防するには?

インフルエンザの流行が始まる前に、どうすれば予防できるのか知っておきましょう。

4-1.インフルエンザの予防接種が最も有効

インフルエンザを予防するために最も効果的な方法と言われているのが、予防接種です。予防接種を受けることで、インフルエンザに感染しても発病する可能性が低減します。また、インフルエンザにかかった場合の重症化防止にも有効です。ワクチンは、接種後すぐに効果が得られるわけではありません。通常、ワクチンを接種してから抗体ができるまでおよそ2週間と言われています。そのため、インフルエンザが流行する前に摂取しておくことが望ましいでしょう。

4-2.湿度管理も大切!

空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。さらに、空気が乾燥するとウイルスが空気中に浮遊しやすくなり、空気感染のリスクも高くなるのです。加湿器などを使って適切な湿度を保ち、インフルエンザの流行に備えてください。

4-3.免疫力アップのためには…?

インフルエンザに負けない体を作るためには、普段から免疫力を高めるように努めておく必要があります。免疫力アップの基本は、十分な休養と睡眠・栄養バランスのとれた食事です。また、肉体的・精神的な疲れやストレスも免疫力低下の原因になります。上手にリフレッシュをしてストレスをためないようにすることも大切です。

4-4.「正しい手洗い」は予防効果抜群!

風邪やインフルエンザなど、病気を引き起こす感染症の多くは、手を介して体内に侵入します。たとえば、ドアノブや電車のつり革などに付着しているウイルスを触った手で自分の目や鼻・口を触るなどです。手にウイルスが付着することを未然に防ぐことは難しいため、手からの侵入を遮断する「手洗い」が非常に大切になります。水やお湯ですすぐだけでなく、石けんを使って指先・指の間・手首なども意識してしっかり洗うようにしてください。

05. インフルエンザの予防接種…病院の選び方は?

インフルエンザの流行時期が近づく前にやっておきたいのが予防接種ですよね。インフルエンザの予防接種にかかる費用は病院によって異なります。その理由や、病院選びのポイントをご紹介しましょう。

5-1.費用が病院によって異なる理由

インフルエンザの予防接種は、病気に対する治療ではありません。そのため、健康保険が適用されないのです。保険がきかない自由診療の場合は、医療機関によって自由に料金を設定できます。ただし、接種費用が市町村によって公費負担されているところもあるため、保健センターや医師会に問い合わせてみるとよいでしょう。

5-2.病院選びのポイントは値段だけじゃない!

予防接種の費用が違っても、使用するワクチンは同じものです。「同じワクチンなら少しでも安い病院の方がよい」と思う人も多いでしょう。しかし、病院選びのポイントは値段だけではありません。同じ時期に予防接種を受けにくる親子で待合室が混み合い、待ち時間が非常に長くなってしまうことも想定されます。そこで、ほかの病気をもらってしまう可能性も。寒い時期になるといろいろな風邪も流行(はや)ってくるため、できれば予防接種専用の待合室や時間帯を設けている病院を選ぶようにしてください。

06. インフルエンザの関連書籍紹介

インフルエンザに関する書籍をご紹介します。

インフルエンザと戦う-健康の危機管理

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インフルエンザの基礎知識と予防のポイントが解説された1冊です。今こそ健康の危機管理体制を!

よくわかるインフルエンザのすべて

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インフルエンザの脅威を知り、わかりやすく学べる本となっています。インフルエンザ対策に欠かせない最新の知識が満載です。

インフルエンザにかからない暮らし方

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インフルエンザから自分と家族を守るための感染予防10か条が紹介されています。最新の医学情報をもとにしたインフルエンザ対策マニュアルです。

まとめ

いかがでしたか? インフルエンザの症状や原因・予防のポイントなどをまとめて解説しました。寒い時期がやってくると毎年必ず流行するインフルエンザ。今年こそ安心して冬を過ごすためにも、対処法や予防法を知っておきたいものですよね。ぜひこの記事を参考にして、今からインフルエンザに負けない体作りを始めてください!

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